ウクレレの指板接着2016.02.06

ウクレレ指板接着

 

指板は膠で接着します。膠は冷えるとすぐに固まってきてしまうので接着面をストーブ等でよく炙ってから素早く接着する必要があります。指板を貼るときの膠は薄めに。濃い膠だとツルツル滑ってしまい作業がしづらいです。下手をすると滑ってズレてしまったことに気付かず、そのまま乾燥させてしまうと後で剥がさなくてはならなくなります。とはいえ貼ったばかりの膠は熱すれば簡単に剥がすことはできますが。

 

指板は当然ネックのセンターに貼る必要があります。そしてその延長線が表板の中心に来るよう注意が必要。指板が基準となって駒の貼る位置が決まるので大事な部分です。クラシックギターの指板の場合は指板エンドがサウンドホールのカーブに合わせてカットされているので、接着する時もサウンドホールに合わせて貼るだけですが、指板エンドが四角いタイプだと、ちゃんとセンターを出して貼らなくてはいけません。

 

水のような薄い膠では強度が保てないですし、逆に濃すぎる膠だと作業がしづらい。その間のちょうどいい加減の濃さがあります。強度が保てて作業もしやすい程度の濃さで。そういう膠で接着された指板は何年か後にもし指板を剥がす必要に迫られたときにも、熱すれば割と簡単に綺麗に剥がすことができます。化学系の木工ボンドだとこうはいきません。


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