ハワイアンコアについて

hawaiian koa lumber

 

ハワイアンコア(Hawaiian Koa 学名:Acacia koa)はハワイ原産のマメ科・中密度の広葉樹でハワイでのみ育ち、現在そのほとんどがハワイ島(Big island)で収穫されています。ハワイでは昔から「神の宿る木」と呼ばれて大変重宝されてきました。コアの木は成長がとても早く、1年ごとに木の太さは1インチ(約2.5センチ)、高さは2フィート(約60センチ)にも成長します。

 

しかし現在では環境保全のため国有地でのハワイアンコアの木の伐採は禁止されています。しかしハワイアンコアはとても高値で取引きされるため、違法伐採も後を絶たず長年の問題となっているようです。

 

ハワイアンコアの供給業者はこのような事情から出荷を制限せざるを得ないにも関わらず世界中でこの木材に対する高い需要が存在するため、年々入手が困難になりつつあり価格も高騰しています。

 

ハワイアンコアの植林活動に対する関心の高まりから西暦2000年頃から約15,000~20,000エーカーの土地に植林がなされてきました。しかし安定的に成長したハワイアンコアを供給できるようになるのは2050年頃と言われていますので、現在の植林活動プロジェクトは次世代のための活動と言えそうです。

 

コアに良く似た木としてBlack walnut(クルミ)があります。Black walnutは①安定性②強度と剛性③密度の点においてコアと非常に良く似ており、両方とも比較的狂いが少なく安定した木材です。その意味ではウクレレ製作に適した木材と言えるかもしれません。

 

ハワイアンコアのグレードに関して

 

当工房に限らず一般的にハワイアンコアのグレードは杢の出具合によって決まります。柾目材で一面に派手な杢が出た材はマスターグレードと呼ばれ重宝されますが、今ではほとんど入手不可能で、万が一入手できたとしてもとても高額です。

 

ハワイアンコア通常モデル(UK Model)では表材にAAAAランク(マスターグレードのワンランク下)の材料を使用します。横裏材にはAAAランク(AAAAランクのワンランク下)の材料を使用します。AAAランクでも基本的には杢が出ていますが、木目が少し流れていたり、杢が部分的だったりと多少質が落ちます。

 

ハワイアンコア上級モデル(SP Model)では表材・横裏材にAAAAランクの材料を使用します。全面に綺麗な杢が出た高級モデルとなっています。

 

ハワイアンコア最上級モデル(Master)はマスターグレード材の入手状況に左右されますが、将来的にラインナップに入れられたらと考えています。何台分かのストックはありますが価格についてはまだ未定です。

 

また素杢の材料(杢がほとんどあるいはまったく出ていない材料)を好まれる方のためにAもしくはAA ランクでかつ木目が真っ直ぐな材料をストックしてあります。

 

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