クマラエウクレレ・ブリッジ・ペグ交換修理2017.12.21

 クマラエウクレレ修理 クマラエウクレレ・ブリッジ交換修理

 

1920年代頃に作られたそうですが戦前の古いウクレレ・クマラエウクレレの修理です。100年近く経っているのでかなりガタが来ていて治しどころ満載ですが、今回はブリッジ交換とUPTペグ交換修理が主な内容。このウクレレは指板が貼ってありません。そのせいなのか弦高がかなり高め、ブリッジを削る余裕もあまりなかったので思い切ってブリッジ交換になりました。UPTもヘッド厚が最低10㎜必要なところ、8㎜しかない。のでヘッド裏に2㎜のコア板を貼り付け厚みを稼ぎました。

 

 クマラエウクレレ・フリクションペグ クマラエウクレレ・UPTペグ交換

 

フレットの状態もあまり良くなく、軽く擦り合わせをしましたがそれでも少しビレっぽい。なので弦高は気持ち高めでそれでもまだビレっぽいですがでも何とか。表板の歪みが結構凄いのでブリッジ接着はエポキシで。オーバーホールをしようかという話も出ていましたが、さすがにここまで歪んでいると完全には綺麗にならなさそうで、こういう楽器はあえて何もしないほうが歴史的価値というか骨董的価値というか、でも古いからかカラッとしたいい音がしていましたよ。


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