ウクレレ指板のバインディング2016.01.27

ウクレレ指板バインディング

 

クラシックギターでは指板バインディングはおろかサイドも含めポジションマークすらも通常入れませんが、それ以外ギター・ウクレレ等では主に高級機種で指板バインディングが貼られます。今回はそれぞれご注文に応じて、メイプルバインディングやハワイアンコアバインディング、ローズウッドバインディング等色々。ローズは黒檀と色がかぶるので白の突板を挟みました。

 

ウクレレ工房 F’s uke のウクレレの指板幅は通常0フレットで38㎜、12フレットで44mmに設定しています。バインディングは大抵1,5㎜なのでその分指板を狭く削る必要があります。突板等を挟む場合も厚みを考慮して最終的に38㎜になるように削ります。

 

フレットの溝は指板のテーパー具合に対してどちらかに傾がらないよう、自由スコヤでチェックしながら丸鋸で切ります。指板バインディングを貼る場合もこの傾がりを気にしながら削る必要があります。何も考えずに削っていると段々フレット溝が傾いてくることもあるので注意が必要。

 

指板バインディングの場合、フレットを打つのが少々手間がかかります。通常の指板の場合、フレット溝が両端まで切れているのでそのまま打つだけですが、指板バインディングでは両端がふさがれているのでそのままではフレットを打つことができません。この場合は特殊工具を使い、フレット足の両端を切り取ってから溝に打ち込みます。特殊工具とはおそらくほとんどの製作家が使っているであろう、フレット足を切り取るための特殊ニッパーです。


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