マーチンソプラノ・ブリッジ剥がれ修理2021.11.06
古いマーチンソプラノのブリッジ剥がれ修理。演奏中に剥がれてしまったようです。ブリッジは完全に剥がれていた方が修理する側にとっては作業が楽。ブリッジ側、ボディ側共に残っているボンド滓をきれいに取り除き接着します。中のブレーシングも貼ってないようなので簡単に貼り付けることができます。表板もそこまで歪んでいないし大丈夫そう、接着して一晩放置してから指定の弦を張り替えます。ケースにローG弦が入ってあったのでそれを張り替えれば完成です。
でもソプラノでローG弦は強度的にはちょっと微妙かも。まあ年数経ってみないとわかりません。ウクレレのブリッジはそもそも小さく取れやすいし、ローG張ってたら取れたという修理も今までいくつかあったので、ローG弦はやっぱりテンションが強いのでしょう。元々付いていた場所に貼り付けるだけなので、弦長補正やピッチ調整までは対応出来ませんが、まあそこまでおかしい事にはならなそう。あとは弦高をチェックしてビレがなければ大丈夫でしょう。
<追記>
一応ガッチリと接着し直しました。接着面を綺麗にする過程でブリッジが気持ち薄くなってしまったようなのでサドルを作り替えて弦高をあげました。ローGなので再度取れるようだともう少し大きめなブリッジに作り替えた方がいいかもしれません。