カマカのナット・サドル交換と表再塗装修理2016.04.17

カマカ再塗装修理

 

いい感じの派手な虎杢が印象的なカマカソプラノウクレレのナット・サドル交換修理と表板再塗装です。ナットとサドルはプラスチックだか樹脂だかの既成品。せっかくのいい楽器がこれでは可哀そうなので牛骨で作り変えます。普段は漂白の白い牛骨ですが、先日投稿した非漂白のものをご指定いただいたので今回はビンテージボーンで作りました。表板は接ぎ部分が少し接ぎ割れしてきているので、それも直して表板のみ再塗装になります。

 

接ぎは木工で一番難しいと言います。完璧に接ぎをしても板が湿度変化等で動くとスジになったりはしますが、今回の場合は少し開いてきているようで白く段差になってしまっています。完全に開いてしまっている場合には埋め木をする必要がありますが、今回はそこまでではないので、とりあえずは埋め木せずに直します。動きやすい板だと後々また開いてくるかもしれませんが、その場合には埋め木が必要になるかもしれません。

 

 

ビンテージボーンのナット・サドル

 

 

ナットとサドルは非漂白牛骨のビンテージボーンで作り変えました。弦高が気持ち低めだったので多少高めに、それでもまだ少しビレっぽいのでフレット面の擦り合わせも合わせて。ビンテージボーンはオイルに漬けてあるのでツルツル滑ってなかなかヤスリがかかりませんが、綺麗に磨いてバフをかけるといい感じの艶が出ます。


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