ブリッジ下部のセンター部分がかなり開いてしまった接ぎ割れ修理です。サウンドホール上部分も少し開いてきている模様。カーリー杢がかなりキツい板なので歪みも結構出ていますし、接ぎも少し甘かったのか、ここまで開いてしまうことはあまり見たことがありません。これはもう埋木をするしか治りませんので、色合わせをして埋木をします。なるべくコアの色を合わせますが、完全には判らなくはならないと思います。目立たない程度になればといったところですね。

トップ落ちもそれなりに出てきているし、かなり弾き込まれたウクレレといった印象。表板は全面再塗装しますので一応は新品同様綺麗に仕上がります。この表もそうですがカーリー杢がキツい板はどうしても歪んでくるので、今後もまた出てくるかもしれませんがこればかりはどうしようもありません。わずかに板が歪んでくると塗装がくたびれてくるので、もう少し控えめな杢だとあまりならないのですが、キツい杢は結構塗膜が歪みますね。

＜追記＞

コアを埋木しました。一応は目立たない程度になりましたが、コアは完全には.分からなくなりません。サウンドホール上側も少し隙間になっていたので一緒に埋木しました。表板は全面再塗装で新品同様に仕上がりましたが、杢がきついコアなので経年変化でいずれ少し歪みが出てくるかもしれません。