カマカコアネックのネック反り矯正修理2016.06.07

カマカネックのネック反り矯正

 

カマカのソプラノとテナーのネック反り矯正修理です。両方とも古いコアネック仕様。コアネックは見た目は綺麗でもちょっと反りやすいのが難点。ネック材としてはマホガニーの方が安定していてすぐれているとは思うのですが、とりあえずネック反りを矯正します。特にテナーの方はきつい順ぞりの上、捻じれてもいるのでちょっと厄介かもしれません。

 

テナーのコアネック材は木目が流れてしまっていて強度が弱いみたい。それはオーナーさんも言われていて強いテンション弦を張ると引っ張られて弦高が上がってしまうようです。ここまで順反りがひどいと1回の矯正では直らず、結局2回に分けてネックヒーターで熱を加えました。

 

このネックヒーターもギター用なら市販されていますが、ウクレレ用は自分の知る限り見たことはないので自作しました。指板に熱を加えて接着剤を緩くし、電源を落としてからそのまま何日か放置します。フレットバリは熱を加えるとどうしても出てきますが、あまり高い温度だと最悪表板が割れたりも考えられるので、温度はほどほどに。

 

カマカへAG-ukuleleをインストール

 

あれだけ反っていたコアネックが何とか真っ直ぐに矯正されました。が元々強度があまりないので弦を張ると微妙に反りますが、弦高も 2.5mmをキープしますし許容範囲だと思います。後はピックアップ取り付けも依頼されましたのでご指定のAG-ukuleleをインストールしました。

 

 


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