ハワイアンコアの接ぎ2016.06.20
山と積まれたハワイアンコアのトップ・バック材です。まとめて大量に接ぎしました。色やグレード・杢の具合等、マチマチですが大きさはコンサートサイズとテナーサイズの2種類。パイナップルやベルシェイプ等、特殊な形状のモノでも取れるように少し大きめに木取りましたが、なるべくギリギリの大きさで取った方が余ったところで天神材が取れたりもするのでちょっともったいなかったか。次回はもう少し考えてみます。コア材は希少材になりつつあるので。
接ぎは木工で一番難しいと言われますが、ハタガネで締めた時、接着面がギュッと圧着できないと後々接ぎ割れ等の原因にもなります。接着剤は溶かした膠で。濃くても駄目、薄くても駄目の微妙な濃さがあります。接ぎは他部分よりかは多少濃い目で。また材料によっても濃さを変える必要がある場合も。接着作業も手際よくやらないとすぐに固まってきてしまいます。
と言うように膠は色々扱いが面倒な接着剤ですが、ヴァイオリンやギター製作等で昔から使用されていて接着力はとても強力です。タイトボンド等、他の接着剤でも基本的には問題ありませんが、接ぎやブレーシング・指板接着等、肝心要の要所要所ではいつも湯煎して溶かした膠でそれぞれ濃さを調整して接着しています。