ブリッジサドル溝・作り替え修理2025.11.19

ブリッジサドル溝・サドル作り替え

 

ウクレレのような弦長が短い楽器を各弦・各フレットで正確にピッチを合わせようと色々なメーカーが試行錯誤しますが、そう簡単には合いません、というかまず無理な相談。それにそもそもそこまで正確に合わせて音楽として逆にどうなのだろうかという気もするし、人間の耳で聞いて違和感なければそれで良いのでしょうとは思います。今回のウクレレも各弦の幅を広く取って、ピッチ合わせをしようと苦労した跡が見えますが、なかなか難しいですよね。溝も繋がっていないしサドルも分離していて、造作はかっこいいですが本数が多いと作るのも大変そうです。

 

ブリッジサドル溝・サドル作り替え

 

ご依頼は溝を繋げてもう少し溝を薄く、ということで溝を繋げて1mmのコア材を挟みました。このウクレレはキチンと弦長補正がされてあったので、サドルのピッチ調整でいいところまでは行きそうです。弦長補正がされていないと何をやってもダメですが、最近のウクレレは大体この辺りはキチンとされています。弦長補正がされておらずハイフレットあたりでシャープするというのが、昔からの古いウクレレの特徴ですが、それでも昔はローフレットしか使わなかったので、それでも何とかなっていたみたいですね。