マーチンバリトンウクレレ修理2016.08.15
マーチンバリトンウクレレの修理です。修理箇所はフレットバリ、ピックアップ調整、ブリッジピン調整、ボディエンドの塗装と色々。ほとんど手にしないバリトンウクレレがせっかく来たので自分のバリトンと比べてみたかったですが、私が作ったバリトンは何年も前に巣立っていってしまったので、それはちょっと無理でした。修理自体はそれほど難しくはありませんのですでに仕上げて納品済みです。
フレットバリ、MiSi のピックアップ調整は特に難しいこともなく直しました。MiSi は音量バランスにちょっと難がありますが、1弦が弱いということでしたので、1弦が多少大きくなるように調整。最初からそれほどバランスは悪くなかったですが、一応直してみました。
ブリッジピンは1弦のピンが緩くなっていて、弦を張ると抜けてしまうとのこと。緩いピンを太くすることはなかなか難しいので黒檀製の新しいものに。専用リーマーで少し穴を広げて全弦のピンをリセットしました。
ピックアップのエンドピンはオーナーの方がご自分でいじられたようで埋め木がしてあります。接着してあるエンドピンジャックだったようで穴を開けるしかなかったみたいですね。白い木が少し飛び出て目立つので、平らに削って色を付けました。完全にわからないようには着色できませんが、大体色を合わせてその部分だけ部分塗装をして違和感ないように仕上げました。