弦高調整修理2018.05.27
弦高は通常1,4弦の12フレット位置で測り2.5㎜くらいが標準ですが、弦高が2㎜に向かって下がるに従いビレやすくなり、逆に3㎜に近づくと高すぎて弾き難くくなります。で今回の個体は3㎜超えていたので、これはさすがに高すぎ。弦高を0.5㎜下げるためにはその倍の1㎜サドルを下げる必要があるので、下げようと思いきやあまり削る余裕が…。サドルがブリッジ溝からちょうど1㎜くらいしか出ていなかったので、仕方なくブリッジそのものを削ることになりました。
ブリッジ木部を削り、サドル溝も1㎜程度掘り下げて弦高を下げました。ただこれであまり下げ過ぎると弦がサドルを押さえる角度が緩くなってしまい、それが原因でビレるという事もあるので注意が必要です。後はブリッジの削った部分に部分塗装を施し完成。艶消し塗装の楽器なのでそれに合わせて塗装も艶消しで。後ナット側も妙に高く弾き難かったので、ナット溝も各弦下げて弾きやすくしました。