フレット溝埋め修理2018.07.30

 フレット溝埋め修理 フレット溝埋め修理

 

フレット溝は専用鋸で手鋸で挽くことも出来ますが、現在では大抵丸鋸でしょう、フレットを打つ前の指板面の修正で溝が浅くなってもうまくないので、普通は少し深めに溝を切ります。でフレットを打ち終わった後、溝の隙間が横から見えてしまうので通常はこの隙間を埋めるのですが、パテで埋めたり手が込んだやり方だと薄い木片を埋め込んだりと、とにかく何か埋めなくてはいけません。でもたまにこの隙間を埋めない製作家もいるようで、今回の個体も思いっきり隙間が出来ていました。気にならなければ特に不具合もないのでいいのですが。

 

最初はフレットバリ取り修理という事でやって来た楽器ですが、フレットバリはほとんど出ていませんでした。指に引っ掛かるという事でしたが、どうやらフレットバリではなくこの溝の隙間が引っ掛かる感じ。ウクレレではこういう引っ掛かりを気にされる方が多いので、やはり溝もきちんと埋めておきたいところ。フレットの面取りやエッジの処理も一通り行い、フレット溝はパテを埋めてから指板横だけ塗装をし直しました。これで引っ掛かる感じは無くなったと思います。


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