指板イニシャルインレイ2018.11.24
数フレットに跨ってインレイを埋め込む場合、フレット溝を切る前に埋めてしまい、そのままインレイごと切ってしまいます。貝を切るのは刃物にとっていいことではありませんが、でも切ってしまいます。フレット溝を切った後に埋め込むとその後、溝に跨った部分は切り直さなくてはならないし、丸鋸は使えず手鋸になるので大変だからです。フレット間隔はシビアなので一旦溝を切り終わった指板を再度冶具にはめて切り直すという事は普通はやりません。
今回の「N」インレイは10~14フレットに跨って埋め込みました。フレットで隠れる部分を考え上下のバランス等、丁度一番見栄えのいい場所に来るのが理想、フレット溝が切れるラインを考え冶具にセットします。インレイを切った衝撃で欠けてしまったり最悪外れて行方不明なんてことにならないよう、しっかり接着し隙間には黒くしたエポキシを流し込んで固めてあります。