サウンドホールの貝装飾2015.12.05
サウンドホールの装飾に関しては、それぞれ製作家の嗜好が反映されるところですが、一般的にクラシックギターのロゼッタは木製象嵌が主流ですし、ハワイのウクレレにはそもそもサウンドホールに何も装飾しないのが多いです。
ウクレレ工房 F’s uke のウクレレですが、一応ウクレレ工房の手工ウクレレですのでサウンドホールには必ず装飾を施します。木製象嵌やパフリング等、お好みでいくらでもやりますが、通常はアバロン貝の装飾をサウンドホールに巻きます。
以前は日本の業者からパフリング用のラミネート貝を取寄せていましたが、現在はオーストラリアから取り寄せます。オーストラリアの業者は貝の種類も豊富で明らかに見た目が綺麗なので。グリーンアバロン貝と白蝶貝が主流ですが、その他にもパウア貝やアワビ、ブラックアバロンやゴールドアバロン等、色々あります。
パフリング貝のカーブのRは何種類もあるので、サウンドホールのカーブに丁度いいものを取り寄せます。またボディ外周に貝を巻く場合には全てのカーブのものをそろえることはできないので、カーブの合わないところは2つや3つに折ってつなげます。サウンドホールとボディ外周の貝は通常同じ種類のものを施し、見た目もとても豪華になります。