ウクレレのデザインについて2015.12.14
世の中には色々なデザインのウクレレがあり、製作家それぞれが趣向を凝らしてそれこそ数えきれないほどのデザインがあります。四角かったり何か動物の形だったり、植物の形を模したりといろいろ。ウクレレは楽器と同時に工芸品ということで考えれば、それも全然ありだとは思うものの、私はあまりそれを好みません。
私が修行した茶位ギターの先代の親方(故人)はデザインに凝ることを非常に嫌う人でした。ご本人がヴァイオリン製作家ということもあり、弟子たちにはシンプルさとスピードを要求しました。ヴァイオリンという楽器はすでに完成された楽器としてあまり装飾等を施す余地がありません。そしてそれをギターにも要求したのが茶位ギターでした。
その影響もあってか私もあまり奇をてらったデザインを好みません。ウクレレ工房 F’s uke のウクレレは普通のひょうたん型(少しでぶっちょですが・・・これには一応理由があります)で貝装飾やパフリング等も通常の既製品。インレイワークもご依頼があればいくらでもやりますが、通常はありきたりの白のドットポジ。内部構造も変わったことは全くしていません。でも他では出せない音が出るウクレレ・・・ウクレレ工房 F’s uke の目指すべきウクレレはそういうウクレレです。(ちょっと生意気)