ウクレレピックガード2015.12.17
ウクレレのピックガードやスクラッチガードと呼ばれるものには塩ビ・セルロイド、プラスチックなど色々あります。簡単に何度でも剥がせるものや、1度貼ったらそのままのものなど色々。透明だったり色つきだったり。ウクレレ工房 F’s uke でも良くピックガード製作のご依頼を受けますが、当工房は木工なのでやはり木製ピックガード製作のご依頼が多いです。
今まで製作した木製ピックガードの材質は大抵はローズウッドですが、その他にも黒檀やハワイアンコアなどがあります。ローズウッドやエボニーは基本的に塗装無しのオイルフィニッシュ仕上げ、コアは塗装有り、塗装無しと両方です。別に決まっているわけではないので、お好みで塗装することもできますが、塗装有りはスクラッチ傷がちょっと目立ちそう。表板を保護する役目は果たせますが。
最近はやりのジャカソロの奏法では指が表板にかなり激しく当たるので、その部分が見る見るうちに凹んでいきます。特に杉やスプルース等の軟木だと塗装を突き抜けて木部まで思いっきり凹んでしまった楽器もたまに見かけます。そうなってからでは直すことがかなり困難なので事前にピックガードを貼っておく必要があります。
ウクレレ工房 F’s uke では木製ピックガードを貼る場合、なるべく音に影響が出ないよう1㎜~1.5㎜程度の薄いものを両面テープで貼り付けます。ボディ下部のブリッジ付近が音には決定的に重要な場所ですが、ピックガードを貼ると音が変わったとよく言われるので、ボディ上部もそれなりに影響はあるようです。でも大抵は音が締まって良くなったと言われることが多いです。