カーリーメイプルネック2016.01.14

カーリーメイプルネック

 

ウクレレに限らずギター等でもネックはマホガニーが一般的ですが今回はメイプルネックを。マホガニーは目の通った木材で加工性に優れ比較的狂いも少ないのに比べ、メイプルは堅木でしかも狂いやすいので注意が必要です。フルアコやエレキでもメイプルネックはあり、それらは通常ロッドが入っているのでネック反りにも調整が効きますが、ウクレレではそういうわけにもいかないので少し対処しなければいけません。

 

1P(ピース)のメイプルネックの場合、一方向へ反ってしまうともうどうしようもないので今回は3Pで。それぞれ反る方向が違えば力を相殺してくれる効果を狙います。またセンターに溝を掘り黒檀を埋め込みました。せっかくのカーリーメイプルなので外側からは見えないようにギリギリの深さで埋まっています。

 

3Pの真ん中のメイプルは指板のテーパーに合わせてこちらもテーパーに加工してみました。ちょっと懲りすぎかもしれませんがその方が見栄えがいいと思ったので。黒の突板を挟んだのでテーパー具合がはっきりと分かります。

 

ネックや指板は音に影響を与えます。今回はカーリーメイプルネックなのでマホガニーとはまた違った音がするはずですが、さてどんなウクレレが出来上がるか楽しみです。


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