ウクレレの胴削り2016.01.20
ウクレレの胴組みが終われば表裏を接着するために胴削りを行います。表側は完全に真っ平に、裏側は少しカーブを付けて、前ブロックに向かってテーパー気味に削ります。この削り具合は長年の感覚なので言葉では言い表せませんが、修行時代に嫌というほど削ったのでその感覚が体に染みついています。
この作業は型に嵌めてからの手鉋。型に嵌めないと歪んでしまうので必ず型に嵌めて削ります。まず表側を真っ平に削り、その面を基準にして裏返して裏側を削ります。左右均等に削っていかないとどちらかに傾がってしまい、うまくありません。左右均等で尚且ついい感じにカーブさせます。その辺は完全に染みついた感覚的なものですが、慣れるとそれほど難しくはありません。
修行時代にはギター用の胴削り機がありましたが、毎回何十本も作るには必須な機械。型に嵌めて機械で一周させれば胴が削れてしまう優れものでしたが、私が作る本数はたかが知れてますし、機械がなくても手鉋でチョチョイと。ドラムサンダーに通せば表側くらいは削れそうですが、裏側はさすがに手鉋でないと無理そうなので今のところは手鉋です。将来的には分かりませんが。