フラット指板かラディアス指板か?2016.02.08
指板面を真っ平に削るクラシックギターの世界に長らくいたので、指板面は平面なイメージが頭にこびりついていますが、実際には指板面を曲線に削ることもあります。指板面にR が付いたものをラディアス指板と言いますが、基本的にクラシックギターやウクレレは指板面がフラット、エレキギターやアコースティックはラディアス指板です。
今回ご指定がありましたのでウクレレの指板をラディアス指板に加工しました。フラットに削る方が簡単なのは間違いありませんが、それでもラディアスに削るのもそれほど難しくはありません。エレキのようなキツイカーブのラディアスだと別ですが、軽くRが付いたラディアスならベルトサンダーで大体のカーブに削り、後に特殊な鉋で仕上げます。
ウクレレは指板幅が狭くあまり必要を感じる人も少ないのか、ラディアスにして欲しいというご依頼はそう多くはありませんが、でもラディアスにした方がセーハがしやすいと感じるならやった方がいいのかもしれません。
エレキメーカー等ではRの数値まで決まっているようですが、私の場合は完全に手加減です。そのうち専用のRパットを作ってもいいのかもしれませんが、微妙にカーブさせるだけなので手加減で R を付けてから多少きつく曲げたフレットを打ち込みます。