テナーウクレレのフレット交換修理2016.02.19
一種独特な形をしたOVATIONテナーウクレレのフレット交換修理です。OVATIONのギターやウクレレの存在は昔から知っていましたが、考えてみればこうして手に取ったのは初めてかもしれません。昔は何でこんな形をしているのだろうと思ったものですが、今では世界中に認知された有名ブランドの一つです。
こんなに重いんだというくらいにずっしりと重いテナーウクレレです。裏の素材が重いのか、中に色々詰まっているか、私のテナーウクレレの倍以上あるのでは?というくらいに重いウクレレです。フレットの高さが低く弾き難いということでフレット打ち変えの修理になります。
弾いているうちに削れて低くなったのではなく、元から背の低いフレットのようです。私が普段使っているフレットもそれほど高くはないのであまり違わないのですが、背の高いギター用フレットをいくつか取寄せてみました。
弦高はそれほど高くはなっていません。またナット溝やブリッジサドルも低いフレットに合わせてセッティングされているので、高いフレットに打ち変えることでナット・サドルの交換が必要になってくるかもしれません。ナット溝が低くなってしまいビレる可能性がありますので、その場合にはナットを作り変えます。
また弦高も低くなりすぎてビリつくようだと、ブリッジサドルも高く調整する必要があります。その辺どうなるかは、まずは背の高いフレットを打ち直してみて、実際にビリつきや弦高がどうなるかで対処します。