ウクレレの艶出し作業2016.02.23
吹き付け塗装後、約1週間程度乾かしてから水研ぎを行い最終的な艶出し作業でバフがけを行います。ラッカー塗料は他の塗料よりも柔らかいので艶が簡単に出やすいですが、それでも中目、細目、極細目とコンパウンドを使い分けてピカピカに磨き上げます。
水研ぎの出来具合で艶出しの効果も変わってきます。水研ぎの研磨が足りない部分は艶を出せばすぐに分かります。綺麗な鏡面仕上げにするためには水研ぎの段階で綺麗に研磨できていなければいけません。とはいえ研磨しすぎてバフをかけたら剥げてしまったなんてこともあるので注意が必要。上塗り塗料は最低限の厚みしかありませんので無理をすると簡単に剥けてしまいます。
バフがけは高速回転するバフ布に当てて艶を出す作業ですが、よく角を引掛けてしまうことがあります。強く引っ掛けるとその部分だけ剥けてしまったり、最悪楽器を下に落としてしまうことも。スロテッドヘッドを磨く時等はどうしても糸倉に引っかかってしまうので、だましだまし引っ掛けつつ磨き上げます。
今回仕上がる予定のテナーウクレレのマスターグレードコア。磨き上げるとより一層、杢がすごい。頼んでいるピックアップが業者の方で取り寄せのようでまだ届きません。届いてから組み込むのでもうしばらくお待ちください。