黒檀やローズウッド等は指板にも使用される木材ですが通常塗装をしません。しても全く問題はないのですが、塗装をせずオイル等で磨けば独特の質感が出て、特に黒檀は磨くだけで高級感が漂い手触りも良く好まれる方も多い木材です。黒檀ブリッジの後付けもアコースティックギターでは一般的ですが、ウクレレでもご依頼があれば行うこともあります。

ウクレレブリッジの後付けのメリットは駒回りが綺麗にいくこと。水研ぎ・バフがけで完全に綺麗に仕上げてからブリッジを接着するので駒回りの磨き残しがなくいい感じ。先に接着する方法だとどうしても駒回りが磨き難く綺麗にいかないこともありますが、それが回避できます。

デメリットは傷を入れられないこと。ブリッジ接着のためにはサウンドホールからクランプを中に入れるため、慎重に行わないとぶつけたりしてしまいます。少々の擦り傷程度であればブリッジ接着後、再度軽くバフをかければ綺麗になりますが、深い傷を入れてしまえばアウト。再度塗装をし直さなくてはいけなくなるので、ブリッジにマスキングテープを貼ったりと結構面倒です。

以前ブリッジ後付けのウクレレ再塗装修理を受けたことがあります。ブリッジに塗装がかからないようマスキングをしても良かったのですが、ご依頼主と相談して駒の含めて塗装することに。駒にも塗装が乗りピカピカに仕上がったので、それはそれでご依頼主には喜んでいただけました。