象牙のウクレレナット・サドル2016.03.23
F’s ウクレレのナットやサドルの材料は漂白した牛骨材にほぼ統一しています。この材料が楽器には一般的ですし材料として業者から安価で購入もできるので、何も指定がなければ牛骨で統一しています。今回ビンテージボーンという無漂白でオイル漬けされた黄色い牛骨材を取り寄せたのを機に、そういえば象牙の端材を持っていたことを思い出して引っ張り出してみました。
今まで全く使わなかったので存在すら忘れていましたが、修行時代、独立した兄弟子の方から譲っていただいたものです。確かハンコ屋さんの使い残しという話でした。茶位ギターでもたまに象牙指定でナット・サドルを作ることがあったのを思い出しました。ギター用のナット・サドル材が豊富にストックされていたのを覚えています。
象牙は独特の縞模様が入った硬い材料です。バフをかけてピカピカに磨き上げます。音に関しては色々なことを言う人がいますが、楽器との相性もあり一概には言えません。音が良くなるという人が多いようですが。確かにナット・サドルは弦に直接接地するところなので、牛骨か象牙かでも当然音は変わってくるはずです。
象牙はワシントン条約で規制されているはずなのでハカランダ同様、外国への持ち出しが困難かもしれません。また事業として象牙を扱う場合にはどうやら許可が必要だそうです。ということは私が象牙を使ってナット・サドルを作る場合には許可がいるということになります・・・知らなかった。