ウクレレネックを逆反りから真っ直ぐに2016.03.26
テナーウクレレのネック逆反り修理です。専用の自作ネックヒーターで指板を熱してから約1週間固定していましたが、ネックがほぼ真っ直ぐな状態になってくれました。このままの状態で安定してくれれば成功です。もし時間が経って再度逆反りしてくるようだと、後はフレット交換か更にひどいとネック自体交換になってしまうかもしれません。
指板を熱すると必ずと言っていいほどフレットバリが出てきます。このテナーウクレレは最初からある程度はバリが出ていましたが、熱したことでさらにフレットバリがでてきたようです。このバリは目立てヤスリで平らに削って直します。
ネックの仕込みがもう少し起きていたらよかったですが、ネックが多少寝ているのでブリッジサドルが高めになっています。これは最初からか弦高が少し低めです。多少ビレも出ていますが、気にならない程度ならこのままで。ビレを完全に止めるならサドルを作り変える必要がありそうです。
このテナーウクレレはエアコンの風が当たる場所に保管されていたそうです。そのせいかハワイアンコアの表板もかなり凹んでしまっています。楽器は木製で、木というものは乾燥に弱いので保管場所には注意しましょう。