テナーウクレレの弦高調整修理2016.05.20

ウクレレ弦高調整修理

 

テナーウクレレの弦高調整修理です。弦高は通常12フレット位置で測りますが現在1弦側で3.5mm、4弦側で3.0mmです。これでは少し高すぎて弾きづらいのでブリッジサドルを削って下げます。2.5mmまで下げるとして1弦側は1mm、4弦側は0.5mmなのでサドルは倍の2mm、1mm削る必要がありますが、削るにはちょっと厄介な問題が・・・。

 

ブリッジサドルの弦テンション

 

ブリッジサドルがブリッジからあまり飛び出していないので、そこまで削ると結構すれすれになってしまいます。またこのウクレレのブリッジは弦を引掛けるタイプなので、あまりブリッジを削ってしまうとサドルでの弦のテンションが弱まってしまい、実際全弦を2.5mmにセッティングしたら、アンプを通した際の音量バランスが崩れてしまいました。画像で見ても弦とサドルの接点のところで角度がほとんど付いていません。

 

なので元々ついていたプラスチックのサドルは諦めて、新たに牛骨で作り直します。1,4弦は2.5mmで、2,3弦は若干高めで2.7~8mmくらい。これで音量バランスも何とかなりました。ウクレレの2,3弦は通常ビレやすいので1,4弦より気持ち高めにすることはよくあります。


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