アナオレ表板交換修理2019.05.27
その昔ウン百万もするクラシックギターを兄弟喧嘩で粉々に破壊された修理がやってきましたが、たまにそういった修復不可能な修理はあります。今回のアナオレも派手派手な表板が実に勿体ないですが、これもさすがに修復不可能。ハワイアンコアでの表板交換ということになりました。黒檀のブリッジはそのまま使えそうなので流用して、表板自体は杢の綺麗なハワイアンコア材で作り直します。
こういった修理の場合、構造的な部分は基本的には同じように作りますが、今回はスプルーストップからコアトップへの変更なので、厚みももちろん違うし同じ構造にしても意味がない。ということで今回はオリジナルにはこだわらず、とは言え F’s uke 的でもなく、ハワイアンコアのカラッとした音が出るようノーマルな構造にしてあります。ブリッジはエボニーということで塗装バフ掛け後の最後に接着して完成しました。