ボディ底部・亀裂補修修理2024.08.17
何年か前に製作したオーダーウクレレテナーのボディ底部亀裂補修修理。おそらくエンドピンジャックに強い衝撃が加わったことによる断裂割れになります。木目を断裂するように割れているので、これは完全に判らなくは治りません。ボディ内部につっかえ棒をしてから当て木をして押さえて接着する感じ。表板と裏板にも少し亀裂が入っているので、これも一緒に治します。
木目と垂直方向へ断裂するように割れた場合、どうしても割れた跡が残ります。木部は平らにするので違和感はそこまでないのですが、割れた箇所は白くスジが残るのは仕方がない。今回もよく見れば白くスジが残っています。木が断裂するように割れる場合、通常の割れ以上の強い衝撃が加わったことが想像できますが、ご本人はいつ割れたのか気が付かなかったとのこと。おそらくエンドピンに集中して加わった衝撃なので、エンドピンがなかったらここまでの割れ方はしなかったと思われます。