テナーカッタウェイのコンター加工2016.02.05

テナーカッタウェイのコンター処理

 

コンター加工とは元々エレキギターで行われていたもので肘等体が当たる部分を抉る感じに加工してより弾きやすさを追求する処理のことです。最近では箱物のギター等でもコンター加工処理を行ったものが増えてきましたが、私自身修行時代を含めコンター加工処理を行ったことはありませんでした。今回テナーウクレレのカッタウェイにコンター加工をとご依頼を受けましたのでちょっとやってみました。

 

作業自体はそれほど難しいものではありません。コンター部分の裏側には少し厚めのブロックをあらかじめ仕込んでおいたので、それがライニング代わりになります。ナイフで削りましたが少し歪んだ面になります。綺麗なカーブの面が出れば簡単でしたが、その形状からどうしても捻じれたカーブになります。

 

テナーカッタウェイのコンター加工

 

コンター部分はハカランダです。小さなハカランダ片をパイプで曲げますが、貼り付ける面が捻じれているためハカランダも捻じれた感じで曲げる必要があります。後は接着後に平らに削り取ればコンター部分は完成です。

 

コンター内側の貝装飾のパフリングはコンター加工前に埋め込みました。その方がやりやすいかと思ったのですが、今考えると後からでもいいのかと思いました。どちらでもできそうです。


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