ウクレレの指板エンドに関して2016.03.31
ウクレレの指板エンドに関してお問い合わせをいただきましたので少し考察を。最終フレットから指板エンドまでの距離はどうやって決まるのか?ですがそれほど大層な理由はありません。一番の目的はロゼッタ装飾の上側を隠すことでしょうか。そのためサウンドホールの際まで指板エンドを延ばす必要があり、サウンドホールの位置が決まればおのずと指板の長さも決まってきます。
ウクレレのケースに入らないのは困るので弦長やボディサイズ等は世間一般のものとたいして変わりません。弦長はただ単に修行時代からの流用。14フレットジョイントで最終フレットが19Fまでもそのまま。そして指板が決まればおのずとブリッジの接着位置も決まります。
ボディに対してブリッジ位置は適切か?あまり上過ぎず下過ぎず、ボディ下部の真ん中あたりに来るように、よく響く場所に接着したいところです。サウンドホールの大きさや位置関係もボディとのバランスを考えて、あまり上過ぎると窮屈だし、下過ぎるとボディ下部の一番響く場所のスペースに影響が出ます。
ということで指板が基準となり、ボディの大きさが決まれば後はおのずとブリッジやサウンドホールの位置が決まります。そして指板エンドをサウンドホールの際まで伸ばしてみて、19Fからエンドまでの距離があまり窮屈過ぎず長すぎずであればOK。後は弾きやすくてよく鳴るウクレレなら言うことありませんね。