ウクレレボディの内側塗装2016.02.02

ウクレレボディ内側の塗装

 

ウクレレボディの内側を塗装する製作家はあまりいないかもしれませんが、私はクラシックギター出身なのでここぞという楽器の時には内側を塗装したくなります。塗装するからにはいつもより細かい番手のペーパーで綺麗に磨く必要もありますし、色々手間がかかりますが。それにこのハワイアンコアはマスターグレードの杢がとても強い木なので塗装することでとても豪華に見えますし乾燥防止にもなります。

 

通常はハカランダの楽器にだけボディ内側にも塗装を施します。ハカランダとはローズウッド系の木材ですが、普通のローズとは違い粘りがなくとても硬い木材。なのでとても割れやすい木です。この粘りがなく硬いからこそ、音をよくはね返し素晴らしい音色がするのですが、割れやすいのが欠点。これはハカランダの宿命ともいえます。

 

ボディ内側の塗装はギターでしたら普通の塗装用スプレーガンでできますが、ウクレレの場合はガンが大きすぎてやりにくいのでホビー用のエアブラシを使って行います。刷毛塗りでもやったことがありますが、刷毛ムラが目立ってしまうので今では吹き付け塗装です。刷毛ムラを研磨してから最後に吹き付け塗装が一番いいのですが、そこまでは今のところしていません。

 

今回のハワイアンコアのマスターグレードは将来のここぞという時のためにストックしていた材料ですが、どうしてもということで今回1台作りました。ボディ内側を塗装するだけで見事なカーリー杢なので完成がとても楽しみです。


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