ウクレレの上塗り塗装が無事に終了しましたので今日は久しぶりのお休みです。ラッカー塗装は乾燥が遅く研磨に耐え得る塗膜の堅さになるのに1週間程度かかるので、その間に少しのお休みと次回製作予定の準備を行います。また修理楽器が何本か届く予定になっているので、それも合わせて行います。

ラッカー塗料は塗膜がとても薄い反面、軟らかいのでバフを当てると簡単に光りますが、強く当てすぎると塗膜が剥けてしまったりもします。また他の塗料と違い回数を重ねて吹く必要があるので、これだけの量だと1日仕事です。塗装のコツは垂れる一歩手前を狙って吹くこと。塗料が少なすぎると仕上げで剥けてしまいますし、多すぎると垂れて泡がふいたりします。塗料の濃さも影響して、濃すぎると綺麗に出なかったり薄すぎると垂れやすかったりと、いろいろノウハウが必要。

ウレタン塗装だともっと少ない回数で仕上がりますが、ラッカーより硬い塗料なので光らせるのがちょっと大変。やってやれないことはないですが、もう少し大がかりな設備がないとバフがけだけで一苦労です。ラッカーだとそれなりの設備でもピカピカに仕上がるので、今のところ当工房ではラッカーのグロス仕上げがメインです。