手作りウクレレロゼッタ2016.06.27
クラシックギターの世界では昔は製作家自らがサウンドホールのロゼッタすらそれぞれ自作していましたが、現在では専門業者がいろんなデザインのロゼッタを販売しているので、自分でロゼッタまで製作する人は少ないのかもしれません。ですが自分が知る限り、ウクレレ用のサイズのロゼッタは販売されていませんので自分で作ります。頼めば作ってもらえそうですが。
今回久しぶりに手作りロゼッタの製作依頼をいただきましたので、表板に埋め込みました。手作りロゼッタは染めた薄い突板を何枚も重ねてからスライスして、さらに重ねて貼り合わせてと結構手間暇がかかります。作ってさえしまえば埋め込むのはそれほど手間ではないのですが、作るまでがそれなりに時間がかかります。
ロゼッタは小さな木片の集まりで木口なのでどうしても欠けやすいので、慎重になるべく欠けないように、万が一欠けてしまったらその部分だけ埋め直したりする必要があったりもしますが、今回は欠けることも無く綺麗に埋め込むことができました。後はロゼッタの両側にさらに細い溝を掘ってから赤白黒のパフリングを埋め込んで完成です。