ハワイアンコア事情2016.01.02
ハワイアンコアは急速に入手困難になってきた希少材。価格も高騰してきていて、しかもこの円安ですのでどうしてもコストがかかります。2000年からハワイアンコアの植林活動が行われていますが、それが市場に出回るのはまだまだ先の話。いづれ入手不可能になる事態も考えておかなくてはいけません。
ハワイアンコアは薄く製材した状態で取寄せることもあれば、1インチもしくは2インチの厚みで取り寄せることもあります。製材の仕方で関税が変わるのか、詳しくは知りませんが受取時に何万円も支払う時もあれば、何千円で済むときも。運んでくる運送屋さんによっても違いますし、事情はよく分かりません。
アメリカの木材の計量単位は BF (Board Feet) と言います。1BFは1フィート×1フィート×1インチです。このグレードのコア材はいくら、このグレードならいくらと金額を決めている業者もあれば、楽器用の木材供給業者ならコンサートウクレレ1台いくらと決まっています。
大体ですが、1BFからコンサートウクレレが2台取れると計算しています。実際には節があったり、端に割れが入っていたりと全面が使えるわけではないので、そうそううまくはいきませんが、それほど外れてはいないと思います。
また製材する厚みによっても違ってきます。なるべく1枚でも多く取りたいと考えるのは製作家としては当然なので、よく切れる鋸刃を使って仕上がりの厚み+0.5mm~1mmくらいで製材するのが理想ですね。
ハワイアンコアは入手困難になってきているとはいえ、まだ買えます。しかし2年後、3年後も同じように買えるかと言えばちょっと分かりません。代替えの材料と言ってもウクレレと言えばやはりハワイアンコアなので頭の痛い問題ではあります。