ウクレレのフレット打ち2016.08.30
すでに終了した作業ですが今日はフレットのお話し。フレットの打ち方を少し変えてみました。以前は指板幅の長さに切ってから打っていましたが、今回は切らずに長いままでフレット打ち。意外にやりやすいのでこれからはこのやり方にするかもしれません。指板幅の長さに切るのは修業時代からの名残りですが、このやり方に慣れていたので昔からずっと変わらず。でも長いままで打ったほうが合理的だし打ちやすいしで、何故今までやらなかったんだろうと思ってしまいました。
フレットは指板溝とフレットの足の厚さがいい感じで合っていないと途端に入らなくなります。溝が緩いとすぐ抜けてしまうし、きついと叩いても全然入ってくれません。また黒檀指板とローズウッド指板でも入りやすさが違うので注意が必要。黒檀のほうがローズウッドより堅いのでより入りにくいです。
また何フレットかでも入りやすさが違い、一番入りやすいのが12~14フレットあたりで下にネックヒールやブロックがあるため土台になってくれるので入りやすいです。逆に入りにくいのが17から19フレットの最終フレットあたり。下に何の土台もないので黒檀等ではなかなか入ってくれません。
このようにフレット打ちは1台1台微妙に打ちやすさが違ってくるので、ある程度経験がないと難しい作業です。