カマカ裏割れ補修修理2024.12.30
カマカの裏板割れ修理、板目の素杢材でいかにも割れそうな板です。2か所の亀裂があり、一か所は埋木が必要な隙間がみえます。もう一か所も乾燥割れだと思いますが、幸い隙間はできていないようなので、こちらは埋木はせずに裏からの補強のみで仕上げます。裏板の補強は表板と違い圧着できませんが、サウンドホールから棒で何とか工夫して押さえました。
またネックが少しねじれているようで、指板に隙間がかなり出来ています。最初からこうだったのか、昔の楽器は結構すごい作りなので今更驚きはしませんが、隙間を何とかしたいということで、エポキシパテを充填しました。これ以上開いてくることはおそらくないと思いますが、気休め的な補修ではあります。根本的に治すにはネックや指板の交換が必要そうですね。