カマカ・ナット交換修理2022.08.18

カマカナット交換修理

 

共にカマカのナット交換修理です。2台共に3弦の弦高が低くビレてしまっているために作り替える必要があります。ナット弦高はギリギリまで低めを好む方もいて、ご自分でやられたようなのですが慣れていないとやり過ぎてしまう事もまあありがち。3弦はテンションも低くビレやすい弦でもあるので、低めを狙うと言っても限度がありなかなか難しいですが、ビレてしまった以上作り替える必要があります。溝にボンドを入れて応急処置と言う手もありますが、あくまで応急処置、ちゃんと作り替えましょう。

 

カマカナット交換修理

 

1台は人工象牙、もう1台は普通に牛骨です。元々と同じ素材で作り替えました。弦高はなるべく低めで、ご自分で削ったくらいですから低めがお好みだと思うので、やり過ぎないよう注意しながら低めを狙いました。ただソプラノのカマカはどうしても弦のテンションが弱く、ギリギリまで下げるとおそらくビレてくるので、可能な限りは下げましたがどうしても限度があります。2台共にギリギリまで下げて一応綺麗な音が出るようになったので、まあこれ以上狙えない事もないのですが無難なところで止めておきました。


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