カマカ裏板剥がれ修理2025.03.07
カマカの裏板剥がれ修理。経年変化でボンドが劣化して剥がれたようで、いつもの分解修理になるかと思いきや、中のブレーシング類は一応付いているようなので分解まではせずこのまま再接着です。表板も一部剥がれかかっていたので一緒に貼り付けました。裏板剥がれは結構広い範囲で剥がれてしまっているので、ボディ自体が歪んでしまい、このままではきちんと貼り付けることができません。本来このボディに合わせた型を作るべきですが、そこまでは大変なので違うやり方で何とかします。
表裏を貼り付ける前の横板はそのまま放置していると伸びて形が崩れてきます。なのでどんな楽器もボディの胴組み型で横板を矯正的に押さえて表裏を貼り付けるので、今回のように裏板がある程度剥がれてしまうと、当然ボディの形も崩れてしまいます。そのまま貼り付けて段差ができてしまうのもうまくないので、本来このボディの型を作るべきですが、今回はハタガネを使って何とか形を合わせました。思ったよりいい感じで付いてくれたので、まあ及第点です。