ブリッジ貼り替え修理2023.06.30

カマカソプラノ・ブリッジ貼り替え修理

 

少しでもピッチが合うようにとブリッジを貼り替えます。昔のウクレレは弦長補正がされてなく、高音部分でかなりシャープするので、昔の人は気にしなかったけど今の人は気にします。ウクレレのような弦長の短い楽器はそもそもピッチが合いづらいですが、それでも弦長補正とピッチ調整までやれば、普通の耳には違和感ない程度までは改善します。それ以上の正確さを追求しているメーカーもありますが、私はそこまではやらない主義です。

 

ブリッジを一旦剥がしてから後方へ再度接着し直します。元々付いていた接着面が当然見えてきてしまいますので、表板の再塗装も必要。また今回のブリッジはサドル溝が細いタイプなので、これも溝を拡げてピッチ調整をする余地を稼ぎます。大体ここまでやればいい感じにピッチが合いますが、当然フレット間隔の正確さは必要です。たまにフレット音痴の楽器を見かけることもありますが、そこはカマカなので問題ないと思います。

 

<追記>

ブリッジ貼り替え修理

 

ブリッジを後方へずらして貼り替え、サドル溝も拡げました。弦高も少し下げたかったのですが高さにあまり余裕がなかったので、ブリッジ自体を少し削って薄くしました。ピッチはそれなりに改善しましたが、まあこのくらいまでが限界ですね。


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