カマカテナーのナット・サドル交換2016.05.28
これで何本目か、今度はスプルーストップ・カマカテナーのナット・サドル交換修理です。もちろんいつものビンテージボーンで。カマカは工場製である意味仕方ないのかもしれませんが、ナット・サドルが樹脂だかプラスチック製だかの既製品。せっかくのカマカにこれはちょっと安っぽいので、キチンと牛骨で作り直します。
カマカのナットは接着剤で固定されているので簡単には外れません。塗装が傷つかないように慎重に少しづつ叩いて外します。付いていたナットの弦溝がちょっと異常に深すぎますね。最初からこうだったか分かりませんが、ここまで深い必要はないのでナットを作り直す過程で溝の深さも適正に。ビンテージナットはバフをかけるといい感じに輝きます。
弦高をもう少し下げたいということでしたが、サドルを削る余裕がもうほとんどありませんでしたので、気持ち下げるくらいでした。それでも2.5mmには何とかできましたので良かったです。ピックアップのバランスも特に問題なく、音も良くなったような。ナット・サドルは弦が直接触れるところなので材質の違いが音にも出るようです。
少量しか取寄せなかったビンテージボーンなので使い切ってしまいました。なので今度はもう少し多めに。これだけあればかなり持つと思います。このカマカのオーナーさんからもお喜びのお電話をいただきました。良かったです。