ウクレレ弦高調整2016.08.12

ウクレレ弦高調整

 

虎杢が見事なソプラノウクレレの弦高調整修理です。現在の弦高は3mm近くありちょっと高めなのでこれを2~2.5mm程度まで下げて弾き難さを解消します。弦高は通常12フレット位置で1弦と4弦で測ります。2,3弦はテンションが弱い分ビレやすいので気持ち高めに。ブリッジのサドルも3mm程度飛び出しているので削る余裕は十分です。

 

弦高を0.5mm下げたい場合はブリッジサドルを倍の1mm削ってやる必要があります。1mm下げたい場合は2mm、2mm下げたい場合は4mmとこれはいつも倍々の関係。なのでブリッジサドルがほとんど飛び出していない場合はほとんど下げることができません。それでもどうしてもという場合はブリッジの木部そのものを削ってサドルを飛び出させる場合も。

 

またウクレレはよくトップ落ちを起こします。弦のテンションに負けてブリッジ前部が凹んできてしまい、その分ブリッジが沈んで弦高が下がってしまいます。トップ落ちを直すのはなかなか困難なので、背の高いブリッジサドルを作り変えて弦高を上げてやることも。この場合も0.5mm弦高を上げたいのなら倍の1mmサドルを高くする必要があります。


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