ウクレレ蛇腹ライニング2017.02.19

ウクレレ蛇腹ライニング

 

私はクラシック出身でもありライニングの接着方法も一種独特なので通常はあまり蛇腹ライニングを好みません。蛇腹ライニングを使用する時はその必要があるときに限られますが、大抵は幅広のボディパフリングを巻く時。今回はボディ外周にアバロン貝パフリングを巻く必要があるのでライニングは蛇腹にしました。さすがにこれだけ厚いライニングだと切れ込みなしでは曲げることができないので。これより薄い通常のライニングは切れ込みを入れずにそのまま曲げてしまいます。

 

で今回はライニングの曲げる向きを反対にしてみました。通常は切れ込みを入れた方向を内側に向けて曲げるのが一般的ですが今回はあえて反対向きに。ギターではあまり感じたことがありませんでしたが、ウクレレの表板は薄いのでスプルース等でたまに蛇腹ライニングの上で切れ込みに合わせて歪みが出ることがあったので、それを防止できないかと。こういった反対向きに接着されたライニングはたまに見かけますが、その制作家がどういう目的でそうしているのかはちょっと分かりません。


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