コアロハの裏板割れ修理2016.02.22
コアロハの裏板割れ修理です。足元で落としてしまったそうで打ちどころが悪かったようです。裏板2か所にクラックが入り、一部横板から剥がれてしまっているので接着修理になります。それとピックアップ取り付けもこの際だからとご依頼いただきましたので12㎜の穴を開けて取り付けます。ブリッジサドルの溝が少し狭いので広げる必要がありそうです。もしくは駒裏に張り付けるタイプのモノの方がいいのかも。ちょっと検討してみます。
コアロハを手に取るといつも思うのですが、この楽器にはライニングがありません。2㎜前後の薄い横板にそのまま表裏が接着されています。音の影響を考慮してなのか、製作工程の簡略化なのかわかりませんが強度的にどうなんだろうと。ライニングは糊代の役割を果たしますし、ボディのふちは振動の立ち上がりの部分なので私はもう少し強度を増して作りたいところです。
コアロハはライニングが貼っていないのでおそらく衝撃に弱いウクレレのようで、現に今まで何台かコアロハのこのような修理を引き受けたことがあります。今回もそれほど高いところから落としたわけではないそうで、簡単に割れてしまったようです。
裏板の割れ2か所を接着し、剥がれも直してから裏板のみ再塗装します。