コアロハのネック反り修理2017.01.06

コアロハネック反り修理

 

コアロハのネック反り修理です。それなりに順反りしていましたのでネックヒーターで指板面を熱してから正月休みを利用してそのまま放置。3,4日そのまま固定しておかなくてはいけないので正月休みがちょうどその期間になりました。で帰って来てから外してみましたが、まだ若干順反り気味。もう一度温め直してから再度固定しています。ネックの反る力が強いのか、もう少しこのまま放置しておきます。

 

ネック反りもそうですが、このコアロハは表板に乗っている指板が少し浮き上がっています。この部分もきちんと接着した方が本当はいいのですが、試しにクランプで押さえてみてもきちんと密着してくれません。これを治すには指板を剥がす大修理になってしまうので、ここはあえていじらずにネックの通りが真っ直ぐになってくれれば、後はナット・サドルの調整で何とか行けるとは思うのですが。

 

指板が膠で接着されているとネックヒーターで治すこの方法は有効なのですが、コアロハは工場製だと思うので膠かどうかはちょっと分かりません。膠でなくても問題なく治るときもありますが、硬いボンドで接着されていると後々また反ってくることもあるかもしれません。

 

<追記>

 

コアロハのフレット打ち変え修理

 

このコアロハは結局3度ネックヒーターを使用しましたが完全には真っ直ぐになってくれませんでした。修理内容がネック反りである以上、どうしてもネックは真っ直ぐにしなくてはいけません。なのでオーナーさんの承諾を得て指板修正とフレット打ち変えを。これで完全にネックは真っ直ぐになりました。

 

コアロハの浅いヘッド角

 

また弦高は極力低めでというリクエストでしたが、コアロハはヘッド角が通常より浅く弦のテンションが弱めなのでその分、ビレやすい。軽く押さえるだけで運指できることを好むプレーヤーもいるのでヘッド角が浅いのはそれなりに理由があるのかもしれませんが、どうしてもビレっぽくなってしまいます。だましだましそれでも2mm程度の弦高で何とかセッティング出来たので良かったです。


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