ウクレレヘッド加工2016.03.10

ウクレレのヘッド接着

 

現在ではウクレレネック材はへの字材ではなく、マホガニーの一枚板から作ります。厚みが2センチ程度もあれば作れるので材が無駄にならずに済みますが、その代わりにヘッドを新たに接着しなくてはいけません。クラシックギターの世界では割と見かけるやり方ですが、それをウクレレでも取り入れた形です。ヘッドは斜めの面に接着するので少しコツやノウハウが必要になってきます。

 

ヘッド角は12~14度程度。ネック材とヘッド材を重ねて一緒に斜めに削ります。この作業は手鉋で行っていましたが、現在では治具を作ってドラムサンダーですることにしたのである程度まとまった本数を行えます。

 

本来ヘッドを斜めに接着する場合、このようなやり方では接着できません。斜めなのでクランプで押さえれば押さえるほどずれていってしまいます。通常はネック材もヘッド材もどこかに固定して動かなくしないと接着できませんが、それも大変なので、斜めでもヘッドが動かないようにちょっとしたノウハウが(企業秘密)。

 

大した秘密ではありませんがちょっとしたトンチです。これで次から次へと簡単に接着できます。


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