ウクレレネック作り2016.01.21
ウクレレに限らずギターでもマホガニーのネック材は通常への字材として売られています。ウクレレでもギターでもヘッドは斜めに落ちてヘッド角が付いているので、そのように製材された材料です。以前はへの字材を取り寄せていましたし在庫もあるのですが、最近のネックの作り方はヘッドの部分を接着するやり方なので、への字材は今は購入していません。
ネックの薄いウクレレの注文をよくいただくので、補強のために黒檀を挟む場合もあります。ネックが太くて弾き難いという話はよく聞きますし特に男性より手の小さい女性には薄いネックが弾きやすいみたいなので。カーボンの角棒を埋め込む製作家もいるみたいですが私は今のところ黒檀にしています。
ヘッドを後から接着するやり方は昔からクラシックギターの高級機種等でよくみられる方法です。接着面が斜めなので圧着するのにいろいろコツが入りますが、きちんと押さえて接着できれば強度的に問題はないと思います。
この方法の一番のメリットは材料が無駄なく使えるところ。への字材はその形状からどうしても歩留りが悪いですが、このやり方だと15㎜程度の板材から作ることができるので無駄がありません。それに材料を購入する際にもへの字材より板材で買う方が安く済みます。
先日も材料の供給業者さんへマホガニーの板材をまとめて注文しましたが、倉庫の奥の方に入ってしまっているのですぐには取り出せないとの事。まとめて大口の注文が入った時に一緒に引っ張り出してくれるそうです。2mの長い材料だそうで半分に切ってもらうように頼んでおきました。