ウクレレスロテッドヘッドの糸倉加工2016.03.17
問屋さんを通じて全国の楽器屋さんに並んでいる Furubayashi ウクレレは基本的にはスロテッドヘッドにしています。最近一部モデルではフラットヘッドを採用していたりもしますが、基本的にはスロテッドヘッド。だからなのか最近では F’s ウクレレでもフラットヘッドよりスロテッドヘッドのご依頼の方が多いくらいです。
スロテッドヘッドはクラシックギターで代表的なヘッド形状です。左右に2本並んだ長孔を糸倉と呼びますが、ただの長孔だとナットから延びる弦が当たってしまうので、この部分はナイフで滑らかに削ります。高級モデルで一部この部分を四角く削ることもありますが、基本的には丸く滑らかに削ります。
クラシックギター業界で修業をしたので、このナイフでの糸倉加工はそれこそ嫌になるほどやりました。1日中、この作業ばかりやっていると手が痛くなってきたり、指の皮が剥けてきたり。現在でもこの作業をこなしている修行中の人がおそらくいるんでしょう。
そのおかげでスロテッドヘッドの糸倉をナイフで削るのはお茶の子さいさい、これも修行時代に身に着けた技術の一つではありますね。