マーチン裏板割れ修理2022.03.08
古いマーチンウクレレの裏板割れ修理。かなりクラックが全面に何箇所も入っていて、中を覗くとどうやら素人修理がされている模様。ここまで酷いと本来は裏板交換修理が妥当だと思いますが、ご依頼主のご希望で裏板交換はせずにオリジナルを活かそうということに。ということで裏板を一旦剥がします。割れた箇所は何箇所か埋木が必要で裏からの補強パッチも必要。最終的には艶消し塗装をふくのでやってみなければ分かりませんが、まあ何とか綺麗にはなるかな?
マーチンウクレレは着色されていることが多いので、色合わせも大変だしちょっと大修理。現在ラインがもうすぐ塗装に入るのでそれと一緒にとも考えましたが、それではちょっと忙しないかなぁと思い塗装後に別途手を付けます。今回はラッカー塗装ではなくあえてウレタンの艶消しをご希望なので、珍しく艶消しのウレタンを吹きます。まあ特に問題はないでしょう。
<追記>
結局裏板の割れた箇所全てに割れ止めを貼り付けたので、サウンドホールから覗くと大事になってしまいましたが、埋木も何箇所も施し、着色もしたのでとても綺麗に仕上がりました。マーチンロゴぎりぎりまで割れが入っていたので、ラベルロゴが消えないように割れ止めを何とか貼りました。