マーチンソプラノ・表割れ修理2021.10.15
結構派手に割れてしまったマーチンソプラノ。表板も剥がれかかっていますが、まあなんとかなりそうな割れ具合だなぁと思ったところ、あれ横板にも何か割れっぽいスジが・・・今この記事書きながら気が付いてしまいました。そうか、どうやらこのマーチンも例によって象牙セルロイドバインディングの収縮が少し起こってきている模様、セルを剥がさず治したいところですが、剥がさないとちょっと難しいかな?簡単に治るつもりがちょっと嫌な予感がしてきました。
セルロイドバインディングは収縮してくることがよくあるので、大抵はくびれ部分が剥がれてきますが、今回のソプラノは表板が割れたことでその部分が内側に食い込んできています。このままでは接着できないので、セルバインディングを外側へ押し拡げないといけないですが、そんなことできるだろうか?ちょっと考えてみますが、やっぱりセルバインディングは一旦剥がさなければダメじゃないかなぁ・・・と。それに着色もマーチンはしてあるだろうし、うーんちょっと今回は厄介な修理になってしまうかもしれません。
<追記>
結局部分的にパフリングを剥がしただけで治すことができました。大掛かりになることもなく綺麗に仕上がったので良かったです。