中塗り塗装とサンディングについて2016.02.10

ウクレレ中塗り塗装

 

中塗り塗装は上塗り塗装前の塗装工程を言います。ハワイアンコアやローズウッド等、材の導管が大きいものは何度も繰り返し塗り導管を埋める必要があります。逆にスプルースやメイプル等の導管が小さい材の場合にはそれほど回数を重ねて塗らなくても、すぐに導管が埋まってくれます。ウクレレ工房 F’s uke の塗装は中塗りは刷毛塗り、上塗りは吹き付け塗装で行っています。

 

上塗り塗装前までに完璧に綺麗な面を作ることが中塗り塗装の目的です。なので中塗り塗装前の木地磨きの段階ですき間があればパテ等で埋め、少し深い傷が入っていれば紙やすり等で削り取ってやる必要があります。上塗り塗装の段階で手直しするより、中塗り塗装の段階で修整した方がより綺麗にいきますし、同じことが中塗りと木地磨きの関係でも言えます。

 

木地磨きの段階でなるべく凹みやすき間等、無くし完璧な状態で塗装に入りますが、それでも中塗り塗装の段階で見つかる修整箇所もあるので、さらにパテや瞬間接着剤等を使ってとにかく上塗り塗装前までに完璧に仕上げます。

 

今回製作中のハワイアンコアとメイプルのマスターグレードは杢がとても強いので、塗装をするとさらに強調されて見事です。研磨するのがもったいなくなりますが、今日明日でサンディング作業、いったん研磨して平らにしてから上塗り塗装を吹き付けで行います。


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